走行時、2500rpmから3000rpm付近で異音がするとの事でお預かり致しました。
156を3台乗り継いでいらっしゃいます御得意様です。
現在の場所に店を出店する前からのお付き合いをいただいております。
診断をしていきますと、エンジン中央部からエンジン回転数に比例してキューーーーといった音が出てきます。
ウォーターポンプの故障かと思われます。
156に限らず、Bussoエンジンはやはり古くなってきてしまっているため、メンテナンスが必要な時期になってきておりますね。
ウォーターポンプを交換するためには、タイミングベルトを外す必要があります。
この際ですので、タイミングベルトも交換していきます。
タイミングベルトの交換時にバルブタイミングの調整を行いますが、今までの経験上、ほぼ100%ズレています。
そのあたりも含め、諸々交換していきます。
いきなり飛んでしまいましたが、ヘッドカバーを外し、タイミングツールをセットした状態です。
ここまで分解するのにもかなりの時間を要します。
この様にタイミングプレートという治具を、カムに取り付けていきます。
タイミングベルト、カムプーリーを取り外していきます。
その後、ウォーターポンプ本体を取り外します。
ウォーターポンプのインペラです。
純正ではプラスチックのインペラですが、これが良く割れてしまします。
ですので、社外の金属インペラの物に交換します。
純正が一番良いわけではないのです。。。
純正で対策されていない部分をサードパーティの部品メーカーが独自に改良した物も多数あります。
純正が一番良い場合もありますので、一概には言えませんが、適材適所といったところでしょうか。
組み上げていきまして、試運転を行いました。
またこれでしばらくは快音を響かせられるのではないでしょうか。