大変のご無沙汰更新になります。
本当にありがたいことに、お客様からのご依頼が多く、忙しくさせていただいておりました。
皆様、本当にありがとうございます。
アルファロメオ147 セレスピードのギアシフト時に異音がするとの事でご依頼を頂きました。
試乗させていただきますと、シフト時に”ドン”といった衝撃と、リバースに全く入らなくなってしまいます。
バックができなくなるので、焦りました💦
私がディーラーに在籍していた時、147のセレスピードが出始めでした。お察しの通り、結構な壊れ方をしまして・・・
その壊れ方の中に、リバースに入らなくなるといった事がありました。その原因は、ミッションケースがセレスピードのガツガツシフトに耐えられなくなり、割れるといった原因でした。
当時は無償修理を行っていたと思いますが、おかげで週に3台以上はミッションケースを交換する作業に追われた記憶が・・・めまいがしますので、この辺で。
今回はその症状とは違う感覚を覚えます。
色々見ていきましたが、専用の診断機にてクラッチの回転数が確認できるのですが、クラッチの回転が止まらなければいけない状況において止まっていない。なおかつ車がクリープ現象のような状態でブレーキを踏んでいても進もうとします。
クラッチが切れてません。
お客様とのご相談の上、ミッションを下すこととなりました。
下してみると、なんだか違和感が。
クラッチレリーズに亀裂が入っております。
クラッチレリーズのベアリングは経年劣化で壊れてしまう事がありますが、このように割れてしまう事は正直今まで数回しか見たことが無いレアなケースです。
取り外して点検するとこのような状態。
セレスピードはクラッチを切っているのですが、レリーズが割れてしまっている為、力がしっかりとかからず、ベアリングが斜めになり半クラッチ状態になってしまっていたようです。
クラッチカバーとレリーズベアリングの当たり面も変摩耗してますね。
この症状では乗れないと思いますが、このまま使用していたら走行不能になっていたかと思いますので、早めに対処頂けて良かったかと思います。
私も147に乗っていますが、やはりツインスパークのエンジンとこの足回りに虜になる方も多いと思います。
だんだん古くなってきましたが、まだまだ維持できる車かと思います。
楽しい車を維持できるようにご協力存じ上げますので、何かご質問などありましたらご連絡ください!
LINEでも結構ですよ!